国立感染症研究所感染症情報センターのまとめ(速報値)によると、手足口病の小児科定点医療機関あたりの患者報告数が、7月11-17日の週に1982年の感染症発生動向調査の開始以来最多となったそうです。
ウィルス性疾患であり、乳幼児、幼児によくみられる疾患で、夏季を中心に流行します。
感染経路は、感染者の分泌物、便などによる、経口感染・飛沫感染・接触感染です。
潜伏期間は、感染から2〜7日程度とされています。
症状として、発熱、口唇周囲の発疹、手のひらと足底の水ぶくれやただれ・潰瘍。
ただし、つねにすべての兆候が出現するとは限らないそうです。
多くの場合は、1週間から10日前後で自然治癒しますが、まれに、急性髄膜炎が合併し、急性脳炎を発症することがあるそうです。
1997年に大阪市内で3名乳幼児が死亡した例があるので、兆候がみられたら、医師の判断を仰ぐことが大切です。
予防は、手足口病も有効なワクチンが存在しないため、手洗いとうがいの励行が重要だそうです。
夏場は、インフルエンザや風邪の心配が少ないため、つい、手洗い、うがいを怠りがちですが、手足口病のように、予防が第一の病気も多く存在しますから、しっかりケアしたいものです。
とくにお子さんがいらっしゃるご家庭では、十二分にご注意ご配慮下さいませ。
0 件のコメント:
コメントを投稿